照葉/
落合朱美
我ひとり凛と咲きたるケイトウの立ち姿に見る揺るぎなき赤
夕焼けを映して林檎の色づいて食むる乙女の頬にうす紅
ひそやかな紅き花よと見惚れたる君のまなざし吾もまた乞う
いさぎよく切り落とされし黒髪は未練のあかし 言おう「サヨナラ」
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