午前1時のさざんか泥棒/
nm6
肌を刺す自転車の風アマルコルドままよ抜け切る踏切の溝
満月と見紛うばかりに丸時計ゆくりゆくりと短針の夜
クラクションパパラパパラに道路際過ぎ去る豚の色彩の妙
暗闇に減速する性からからり今日は不在の向かいのアパート
腹減ったこんな夜更けにカップ麺お湯の白さに溶ける夢かな
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