半夏生/
落合朱美
まどろみの中で貴方の去る気配感じてみぢかき夜を恨みぬ
白肌のうるおう術も知らぬまま落ち逝く沙羅の姿さやけし
雨の矢に毒を塗りたし恋ごころ睡蓮泣きて梅雨雲を呼ぶ
星合ひの前夜に胸のときめいて新しい靴とてるてる坊主
アイシテル。百万回の繰り言の果ての朝陽はただ眩しくて
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