君の鎖骨 2/秋葉竹
冬山の
白い姿が美しく
想える部屋で朝を迎える
まっすぐな
視線にすこし惚れている
生きてゆくってこんなもんかな
新婚で
過ごした遥か過去の町
平等院へいままたあなたと
この部屋で
テレビとかみて笑ってる
寂しさなんてみえないふりする
やさしげに
微笑むすべも憶えたし
寂しくだけはないふりをする
忘れたい
ほどにホンキで好きになる
なんて夢中な恋してみたい
なれるなら
痩せ狼になりたいな
みた目で嫌うひとに吠えつく
手をつなぎ
心が結べた深夜二時
こうして生きてゆければいいな
あたたかく
生きたい想いで汗ばんだ
君の鎖骨の細さに震える
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