メルヘン倶楽部/秋葉竹
うつむいて
幸せ色のチキンみて
南に消えたひとを想う夜
あのころは
まさらな紙を埋めていた
銀貨みたいなメルヘンだった
あちこちに
こぼれる希望の果ての夢
綺麗に仕舞っておけばいいのに
蛇つかい
星座になってるそのひとの
一番やさしい口笛聴かせて
本を読む
姿をむかしにみた君の
亡くした指輪をみつけた本棚
『おもろうて
やがてかなしきことが好き 』
それだけ心のコップに溜めてる
今日だけの
幸せ色がただよって
私にまとわりつく冬のよる
その銀貨
二枚に消えないマジックで
ふたりの名を書くクリスマスイブ
愛情が
最上なんだと知ったよる
メルヘン倶楽部に流れる新曲
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