いつまでも歌ヘタ/秋葉竹
 


 

あの言葉
こころに刺さり傷口が
甘い感じで痛む快感


メガネして
さぐりあてるわ『嫉妬目』で
ネクタイゆるめて首すじをみて


麦ちゃんが
まとわりついてくる朝の
散歩で出会った手軽な奇跡


呑み込んだ
「しっしょに住みたい、君はどう」
嫌われたくない純情可憐で(笑)


歌ヘタな
ままでこのまま歌うなら
やさしいあなたにそのうち溺れる


雨音が
聴こえたような冬の旅
ましろな雪に変わればいいのに


魂の
清さを競うムリゲーは
ウソの上手さを磨く気がする


吐く息を
ととのえてみる茜さす
街をみおろす無窮の一瞬








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