けさの短歌/秋葉竹
声だけが
綺麗になれればそれでいい
その目を閉じさせ愛を伝える
いまはもう
ここに住んでるひともなく
墓にも君はいないと云ってた
『守るため』
闘うなんて自衛隊
みたいな尖った正義が眩しい
リアス式
海岸なんて小学生
時代に憶えて一度もみてない
図書館に
篭っていた頃哲学の
本を枕に昼寝をしていた
ほんとうは
わかってはいる好きという
けなげな気持ちがいまなら怖い
雪が降る
北国にたまに青空が
みえたらしあわせそうに泣く君
元旦に
コマ回しする子らにだけ
お年玉とかあげようかなぁ
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