クリスマスのひび/秋葉竹
青空で
白い子牛と子羊が
キスしてるようで立ち止まる冬
夕暮れに
どこかの家から子どもらの
賑やかな声が聴こえる静けさ
神さまも
このときだけは微笑んで
みんなを赦すクリスマスイブ
目にみえる
しあわせ色がこの部屋に
満ちてる気がするツリーの下に
天使さえ
ウインクをする色っぽく
黄昏どきはすこしピンクだ
やめるなら
ハナからやらないほうがいい
マジに楽しむ一切不問で
街中を
天使が通り過ぎてゆく
みたいな気になるケーキ屋の窓
ガラス越し
タクシーに乗りただみてる
イルミネーション光るこの街
ひびがみえ
なにかが壊れるマエブレの
気がするけれど無視する今夜は
喜びの
うたをひとつのゼロとして
新しい日がはじまる熱量
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