怒られ短歌 2.5/妻咲邦香
 
食レポのついでみたいに誉められて
うんと一言また愛される



真実が口を開いて出ていった
実家があると聞いてなかった



声立てず「やはらかなり」と呟けば
許されていた時代があった



忘れたら首締めますと日時場所
準備体操いちにっさんし



いつまでも追いかけてたい彗星の
通学路に掘るマイ落とし穴




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