狂歩4/
六崎杏介
ロ慕Joeの詠む暗T句が月を濡らす
天に地に満ちるブリキの錆
蝶や蛾のレゾンデトルは火薬の中
美ニールの羽には異存無し
花畑、蜂たちが射るオルガンは
遠い雷声にすがりて泣く
酸化した十字ヵ丘の頂上に
賛美歌を唄うビーカー輝く。
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