雲のような存在/水宮うみ
本のなか文字のひろがる風景で存在しない曲を弾く人。
きみの黒い髪が宇宙みたいだった 青い景色に浮かんで見えた。
火のように月日はもえて土になり金いろの木に水をやってる。
紙を折りたたんでできる折り紙のお話が折りたたまれてる紙。
写真越しに出会って初めてあなたとはもう出会えないことに気付いた。
思い出が写真みたいになっていく 物質的な過去の感情。
人間の可能性は無限大で羊や雲が無限に出てくる。
きみの瞳(め)のなかへすいこまれていった青空、宇宙のそとにある星。
ツメのようなつめたい月
[次のページ]
戻る 編 削 Point(6)