星のさざなみ/
秋葉竹
繰り返す月の宴の新月に
死者に呼ばれる女郎花(おみなえし)咲く
鏡という悲劇をうつす斜めから
なんど斬っても残らない傷
虚ろな眼春の終わりに死ぬ虫が
浮かんで落ちる写真を撮った日
おもいから手放した夢星になり
千里万里を流れ流離(さすら)う
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