「立冬二〇一七」 四首/
もっぷ
住む場所の変わりて水は甘くなりわれ懐かしむ塩素の匂い
きょうからは花野綴じられ立冬の訪れしこと足から沁みる
旅立った秋を追うことゆるされずこの世の生の切なさ想う
みあげれば東の空はうっすらと黒く霞みて故郷の証し
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