二月二十六日/青色銀河団
 
魂のいくどもかよふ天空はみずの音さへ彼方にひびゐて


坂道に桃の花咲く 初恋の悲しき予感はじめて抱く日に


美しき名前のごときやさしさでちひさき庭にも雪は降りけり


海岸の硝子粒など集めきて 透かすひかりは初戀に似て


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