かおるのおと (五首)/もっぷ
 
どうしても選べないみどりいろの服着ている彼女どこか優って


雨の夜あしたを想う想い過ぎまたキッチンで珈琲点てる


部屋のなかまで連れてきてる自転車は世界で一つの自転車だから


訊くよりも検索せよの世のなかで〈愛〉と打ったら解にゆけるか


肌色というクレヨンなしぬくもりをくださいとわに在るものとして


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