外れくじ/
深水遊脚
鉛筆の手紙 未練は消しゴムで消したい雑なセックスばかり
自転車で登り坂ゆく鳴り止まぬ音楽はまだあのソロの前
外れくじ捨てなかったねいつだって話の長い君ありがとう
手の込んだ晩餐終えたキッチンで詩集をとじた午前二時半
愛だけは欲しくなくて重ねる嘘に騙されたい人の愛が重くて
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