いにしえの都/
レタス
二月堂
夕暮れ時に
鳴く鹿の
小鹿を呼んだ
母の慈愛は
冬の旅
奈良の都の
空冷えて
妻とともに
釜飯を前に
三面の
顔持つ少年
戸惑う
表情美しく
空を睨んで
あの路を
通ったという
君の学び舎は
いにしえに枯れた
街にたたずむ
戻る
編
削
Point
(1)