ゆきのみぞしる/中原馨
 

月明かり照らす銀雪瞬きて掬う我が手は熱に浮かされ

垣間見る竹垣のもと粗目雪日は過ぎ去れど募るばかりで

牡丹雪つもり唐傘かしげさす覗く君の手白にまぎれて

さようならかき消して吹く忘れ雪行き先知らぬ我が身凍てつけ
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