グッバイしんきろう/初谷むい
ゆれている頭をとおくに見ていたさ春風みたいな声で笑うな
そのひとの爪のまるさが正しくてくやしい。完成されてるんだね
肯定をする気もないのに目と口がやさしくてしね、死ねも 言えない
どうさのひとつひとつがだめにする目、腺が腺だけがばかになってく
(どうせならだめになるまでやさしいと、)謝りますから許してください
許されるためのつみだよ。手首にはみたことのない時計がきれい
おうじさまという概念。しにたいとおもってしまう。魔法つかえん。
ビル裏でじゃあねの声がおおきいね、うすく眩しいチャリの銀色
指先にぼくらの町がありましてゆういつむにの共有物で
戻る 編 削 Point(6)