秋の星/初谷むい
 


「今のそれ、つばさ骨だよ」(耳付けてみると微かに空が鳴ってる)





桃の星 えいえんを信じてなくたってすきだとちゃんと言えた頃


(信じても信じなくても)(僕の目はうつした君をかくしもってる)


秋の星「いちばんでもにばんでもよかったんだ」ってばか、ばかだよ


制服の裾を鳴らしてだいすきな、だったものたち空で飽和す


熱い星みたいな口でどうでもいいことを喋ってたまに振り向く





胸骨がさらさらと鳴り僕たちはおわりのじゅんびなんてできない
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