十五夜 三首一連/
中原純乃
待宵や
身を惜しむよに
あと一夜
曇るゆえなお
むね焦がれつつ
十五夜の
美しからん
雨のむこう
さぞやと思い
月も我が身も
欠けてなお
明かり降る降る
十六夜の
大人と言えど
待てぬ三夜
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