夏の玄界灘/
オダ カズヒコ
「少年」という 秘密の錠剤を飲む 琥珀色した アクリルキューブ
玄界灘の 波濤を受けて 最果てをひとつ知るひと ふたつ知るひと
拒んだら もう無い様な気がしている 恋の赤道をまたぐ 子午線のような想い
暑さとは 違う意味でたぎっている 8月のクラッシュドアイス 悔いばかりの夏
わたしたち きっと悲しい 世界中の ピアスの耳を くり抜くよりも
戻る
編
削
Point
(2)