とじこもる/鈴本 蘭乃
 

この部屋のおくにはいってこないでよ(あのひとだけは許されるけれど)

ただすこし、濁ったことばに背を向けてすべてを拒絶していただけで

そのあとは さんかくすわり、鍵をかけ 誰かを待っていたような気もする

あなたなら、どうぞさわって、とおもった わたしのこころのおく、ふかいところ
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