雪どけ/石田とわ
 




    あのひとの吐息はいつも菫です溶けゆく雪の儚さうつし


    この想い雪花に告げて溶けてゆく好きでした、あぁ好きです今も


    せつなさを櫛で梳かして目をふせる睫毛のさきで雪どけを聴く







戻る   Point(11)