雑詠2013冬 (五首)/
もっぷ
あれが空教えられずに知っていた赤子の頃から迷うことなく
六歳が翼の折れた雀ひとっつ手のなかで死なせ向き合った冬
そこまでは坂をのぼってゆくんですいまのこの日も胎児の日にも
花野にて歌う草の実かつてにも次の春にも花なのでしょう
薬指惹きつけられて迷い込みみそ一文字の迷路くるくる
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