アイスクリームな夜/
石田とわ
木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙
秋だから人恋しくて鍋に浮く豆腐のようにゆらいで誘う
街中をクレヨンで塗り準備する赤もいいけどここは黄色で
すりぬける閉じた指先そのすき間大切なものさらさらと逝く
ぐしゃぐしゃに丸めたあすを捨てないで溶けないきみのアイスクリーム
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