星のみた夢/石田とわ
 

  
   キラキラと瞬くことが仕事です三日月の右やや斜めした


   眠れずに消炭色にそまるきみ金平糖を抱きしめながら


   星のない夜に星を数えています流れる星を貼りつけながら


   家のない星が流れてゆくところ夢みる人のぬくもりのなか


   手のひらのラムネを放り星つくるそれが宇宙のはじまりでした






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