恋するデザート。/永乃ゆち
 


見送った背中を思い出しながら食べたケーキはしょっぱかったの


謝らない代わりにケーキを買ってくる君をやっぱり許してしまう


大きめのプリンをふたりで分け合った夜は月さえ照れちゃうくらい


ビターチョコ唇についたままにして口付けた夜終わりを知った


君色のフォークがひとつ余ってる二度と分け合うデザートもなく
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