これからはあの子を探し続けるよ見つからなければ独りで死ぬさ/木屋 亞万
 
朝が来た起こそうとする君の手が震える今日も僕は死んでる

大量の雨脚が降る足音が強くなったり踊り出したり

ぼんやりとした水色の空の壁まん中にいつも僕がいること

リンリンと胸が高鳴るクリスマス鈴から垂れるつららキラキラ

偶然の片隅にまた君がいることもあるかも駅を歩けば

チェーンソーひとり一台借りて来てイブイブにツリー切って回ろう?

恋になど落ちることなく生きてきた恋の底だけ歩いてきたの

骨を煮る頭も尾も煮る肉も煮る土で固めた鍋でぐらぐら

心臓に芽吹いて茎が肋骨をすり抜け花は何色になる?

踏み出した右足が地につかぬまま倒れて仰ぎ見る青い空

点滅
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