空波/
本木はじめ
魚たち海で溺れるゆめを見て少女はいつしか浅瀬を歩く
青い窓ひらこうとして手を伸ばす祖母を制するそれは青空
Novemberどこにあるのか考える雨が降ってるときの星空
磨かれた鏡が徐々に曇りゆく空を映してしまったがゆえ
少年と少女が知らぬままに墜つ極彩色の夕焼けの裏
これが十一月の青空なのか誰がわかるのだろう人生
きらめきと抱き合いながら徐々に黒一色となる秋の夕波
未定義の関係互いの胸の内秘めつつとわに焼き付く夕陽
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