秋詠/木の若芽
 
秋詠            木の若芽



すすき若く光る穂いまだ幼しや なれど利きその弓なりの茎

我を恋うにはあらずと知りつつもこの窓に鳴く虫は愛しき

どんぐりにコスモスそろえ一人遊びの玩具かわゆし 飽かず手にとる

家にわをすっぽりおさめたひょうたんにこもる心地の孤秋独楽


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