若者的最高峰/本木はじめ
 
青空は世界の王である午後にやきそばパンを買いにゆくとき


みとれてるあなたの美脚やきそばの麺の細さを味わうように


屋上であなたとふたり風に似る高鳴る胸の火災報知機


焦がれてる学園祭の夕刻にあなたと食べる焼きそばの味


襟足が長過ぎるからやきそばパンくわえたままのあなたは無敵


青ノリが歯に付いたって気にしないぼくはあなたが大好きなのです


ありがとうだけど彼氏がいるなんてやきそばパンも既に売り切れ


こうなれば好きなことだけやってやる焼きそばパンの作り方聞く


夕焼けは国破れて山河ありみたいなやきそばパンを食って満足

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