岬の午後より/梅昆布茶
いま夏はどこそしてぼくの隣にすわっているのは誰
灯台へつづく道ひかりとかげの午後をあるく
ひまわりと話し続けたこの丘で幼い頃の夏をみつけた
エンドレスサマー潮騒にこころをのせてきくサーファーガール
あてどなくVツインのリズムのなかに追った夏テントとシュラフに風ふきぬける
ほっとどっぐほおばりながら陽炎の立つ大通りのクラクションSummer In The City
もんもんもこもこの入道雲です田舎の白いあぜ道に日傘くるくるはっぴいえんどの夏
サマーソニックしらないバンドがめじろおしだから冷やしてアイスランドの薔薇
雨上がりの夜空にかがやく蠍の心臓なにを燃やすのか熾き火のごとく
記憶の糸はゆれるいくつもの夏をつむいでまた風をまつとき
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