悪足掻き/
夏川ゆう
打ち上げた花火は意思を持っている八月の果ての悪足掻きかな
公園のベンチに忘れ物がある濃くなる影と六時のチャイム
棘のない言葉はいつも温かいホットミルクと同じ優しさ
窓ガラス川面に映り揺れている僕等の恋は安定してない
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