少女の頃/夏川ゆう
 
口笛の素朴な響き過去になる少女の頃に習った「冬景色」

遊び癖抜けず授業で怒られる窓に映った悪戯な雲

引っ越しの名残が今も部屋の隅夫婦茶碗はまだ箱の中

「さんづけで呼ぶのはよそう」と僕が言う名前の中に愛がある君

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