鏡/夏川ゆう
 
鏡には包み隠さず映り込む過去も未来も一つになって

木登りを教える君は子供の目入道雲に触る夢見た

穴を掘る道具は錆びて脆くなる愛がなければ心は脆い

君を待つただ待つだけは辛い夜星も浮かばない黒いスクリーン
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