師走なう。/そらの珊瑚
 

宇宙国銀河太陽三丁目地球日本師走なう。

癒されて励まされてるひだまりのような笑顔にそっとありがとう

太陽をたっぷり吸った綿布団幸せもっと増やす気がして

冬の朝鍋の湯気にて温まり「おはよう」二乗で増えていくかな

「冷たいね」我の手包む大きな手それを包むは小さきてのひら

数々の失敗しつつ忘れつつおーでかけでーすかぁレレレの女房

引き算の確かめ算は足し算と子に教え、ふと哲学浮かぶ

十分の一世紀なる子の歩みその足裏にこそり触るる夜

噛み切れぬ海鼠の堅い意思のよな頑固も大根おろしに添うて

ストーブの上でゆうらりぶら下がる洗濯物は家族のオブジェ

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