日々の粒/木屋 亞万
もさもさのイチョウを見ると思い出すビッグバードよ君は元気か
ぼくはもうはちねんまえにしにましてそのままずっとしんだままです
さらさらの砂を瞳にかけられたように溢れる星満ちる夜
日が暮れる頭の中の空洞に響くドラムス走り出す歌
目の淵が震えていたら抱きしめてその体温を分けてください
この秋に心のどこが枯れたのかわからないまま木の幹を噛む
日常がつまらないわけではなくて日常にいるつまらない僕
「この柄がいいね」と君が言ったから八月二日はパンツ記念日
この胸がイイネ!と君が言ったから八月一日おっぱい記念日
停電の
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