題詠blog2011 051-060/北大路京介
 

【漕】
自転車のペダル漕ぐ足弱ってる 若いころならすぐ着けたのに

【芯】
よく飛んだ 真芯で打ったホームラン 子供相手にフルスイングし

【なう】
「恋なう」と君がつぶやく毎日を つぶしたくあり つぶしたくなし

【丼】
牛丼を牛うどんだと思ってて出てきた飯にガッカリした子

【虚】
けっきょくはみんな死んじゃう虚しさを忘れるほどの君の存在

【摘】
才能を摘まれてからは何をしていいか分からず時間が余る

【ライバル】
「ライバルは自分自身」と言っとけば波風立たず丸くおさまる

【帆】
帆を上げて進んで5分酔って吐く なりたかったな海賊王に

【騒】
『写真とは違うじゃないか』騒いでるジジイの裏で食うハンバーグ

【直】
直角で曲がれない道振り向けば恋の屍転がっている
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