題詠blog2011 031-040/北大路京介
 
【電】
電流が流れるように始まって終わった恋に何も流れず

【町】
君が住む町をひとりで訪れて君に会わずに帰っていった

【奇跡】
奇跡とは二度も三度も起こらない だけど諦めきれない想い 

【掃】
産廃に覆われていく青い星 スペースデブリ掃除するデブ

【罪】
罪なのは美しすぎるだけでなく世界が狂う不思議な魅力

【暑】
夏休み避暑地で過ごす御身分に憧れながら遠のく意識

【ポーズ】
プロポーズ素敵な言葉見つかった だけど伝える相手がいない

【抱】
抱き枕よりも抱きしめられ枕 人肌よりも少し温めの

【庭】
庭のある家が良いねと言ったのは 希美か麻里か敦子か彩か

【伝】
監督の浮かんだ駄洒落マウンドへ伝えに行くよ高校球児
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