11911(朝)/唐草フウ
 
さわやかな朝さわやかになれずにぼーっと見てる空中のひび

朝の風胸の毒素を吐ききって濁る自分を脱がせて剥いで

丸もる身体空いた頭は寝不足あと一寸の涼をただ待つ

車道から通行音だけ響いてるただそれだけのいつもの朝で

願う者祈りを叫びくりかえす明けない夜は静かに停まる

鳥たちの朝の会話がいつの間に羨ましいものになっていた

朝顔はただ光り待ち咲き萎む今日という日に何があっても






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