「十六歳・最後の優等生」二(2010〜2010)/榊 慧
 
粉塵と血と寄せた眉紙面越し見ている我は屋根ある下で

少女期という期間とは恥ずかしきものであるなとこのいもうとに

窓ガラス叩く雨音憂い帯び明日は自転車乗れるだろうか

なにという鳥か知らねど耳に入る音を思いてここは陸だと

神の子になれはしないがなりたいと思うは秋の蓑虫たちか
戻る   Point(1)