落ちこぼれロケット/きらく
落ち込んでいる日のことをフルーチェの何味なのかで例えてほしい
活動家未遂の人が集まって世界平和も風任せです
この空はドラえもんでも作れない そんな五月の昼下がりです
リボンから風の流れを読みました いつか行きたい日の風でした
僕たちの相対的な関係を友愛だって微笑むあの人
ジンクスを信じるやつじゃないけれど手紙にキスをしてくれるんだ
さよならの後に決まって泣きそうな、そんな子供が大人になった
一日の息を数えて祈るようフロアの点字を小指でなぞる
春はまだ遠い五月の社会人、泣くより笑う日まで息をしよう
「だいすき」が劣化したって責めないよ 僕はそういうものだと思う
「ノー」という人々の顔はノープラン 世界はいつも刹那的です
久々のニュースはやはりキャスターが正義の顔して笑ってました
今度こそ風の巨人を見るために夕凪色のロケットは飛ぶ
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