ひかりの記憶/
青色銀河団
ぼくたちは遠くでゆれるタンポポだった 綿毛が吹かれ ぼくらは生まれた
戦争は過去ではなくていまのこと 生まれてから続く 透明な戦争
風はガラス 夕焼けはガラス 街はガラス 心臓なんざ とうに砕けた
さよならの 意味について 考える 生きてしまうこと 生きてしまうこと
きょうもまた 空飛ぶことに 失敗した 家で待つきみに キリン草を買う
いつの日か きみと手をつなぎ 歩く道 夕焼け空に 「Fin」という文字
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