参道参り/nenrikigirl
 
午後4時に並んでぽわっと浮かびたつ燈籠に出会うたびにあいさつ


参道のそばの図書館『風の婚』たずさえ帰るわたしはどこに


ゆらゆらと歩く母娘はチワワには好印象でも我は好かない


たたまれた出店は哀し夏祭り出会わぬような気する甘酒


たくさんの人がいたはず十二月十日の夜なか鯉も眠らず


朱へ向かうその半ばには遠近感くるわすちからありて離脱す


なんてことなき通りみち背を向けて信号の青待ちわびたれば


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