参道参り/
nenrikigirl
午後4時に並んでぽわっと浮かびたつ燈籠に出会うたびにあいさつ
参道のそばの図書館『風の婚』たずさえ帰るわたしはどこに
ゆらゆらと歩く母娘はチワワには好印象でも我は好かない
たたまれた出店は哀し夏祭り出会わぬような気する甘酒
たくさんの人がいたはず十二月十日の夜なか鯉も眠らず
朱へ向かうその半ばには遠近感くるわすちからありて離脱す
なんてことなき通りみち背を向けて信号の青待ちわびたれば
戻る
編
削
Point
(1)