らくように潜むふゆざれ/
みつき
らくように潜むふゆざれひそひそと今か今かと風待ちのぞむ
哀れだといたむ乙女は夕凪の潮風に当たるこころをかばう
夜のほどろ震える胸は白く褪め しじまと共にときは流れる
からりらと されるがままの石粒はあなたに降って皮膚うちつけて
ゆるゆるとたなびく風にあいぶをし 薄灰色の羽毛はふりゆく
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