福寿草/夏川ゆう
 
福寿草光沢のある花弁の黄金色が幸福を生む

過去の恋忘れるために夜空見て星の王子になりきる宇宙

広島の夜を濡らしたにわか雨戦争時代の涙に見えた

人生の表と裏を経験し自由の中を静かに泳ぐ

恋をする気持ちに重石のせられてさわさわと降る切ない記憶

日常にある風景が詩になる言葉は風に想いは愛に
戻る   Point(1)