きみに咲く色を今日も決められず温い水に絵具を流した
六時から弾けた部屋の真ん中でわたしもラジオも終わりを待ってる
利き手から最短距離で触ろうとしているきみを睨み付ける
(さよならのリズムが凄く言いたくて、それであなたに告白しました。)
少しずつ洋紅の粒混ぜるよう「あいしている」が打ち寄せている
夕暮れをかきまわしては沈ませて上澄みだけを瞳に注した。
連絡がとれないことが群青のマンネリズムに紛れてくれない。
今日からの晴れやかな日もさみしさもスプーンでぐちゃぐちゃかき混ぜるだけ
広すぎる夜の中ではきみの眼がいちばんきれいなものに見えてた
中指の爪の間にこびりつく青さに容易く染まるきみの眼
真夜中に落下してきた海を抱き いまからわたし、くさびになるよ。