悲しき文月/
生田 稔
涼しきが慌しくも出で行きしつまの出勤心もとなし
緑濃し文月のつまの花壇のみ今は心の支えなりけり
曇り空風がそよ吹く庭に居て妻と神とを考えにけり
犬を連れ向いの娘御散歩して三歳の頃をふとおもう
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