夏へと向かう/
生田 稔
朝の風気持ちよく吹き庭に在り妻のことを考えている
光満ち彩りの良き花々を眺めて今朝は過ぎてゆきつつ
頬にふる光とかぜの圧力に春が夏へと向かうを知れり
微かなる鳥の声して風そよと極めて静か今朝の狭庭べ
もみじ葉がこんもり茂り青空に太陽の顔仰ぎ見にけり
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